革製品のお手入れ
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革製品のお手入れは、要するに「あまりいじりすぎず、こまめに清潔に保ち、呼吸させる」ことです。どんなに高価な革でも、湿気、日光、傷、汚れには弱いものです。どんなに普通の革でも、毎日少し手入れするだけで、10年かけてより輝きを増していくことができます。その「ルール」を5つの文章にまとめましたので、ぜひ実践してみてください。
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終わったらすぐに空にしてください
家に帰ったら、まずバッグの中のパンくず、カード、鍵などを取り出して膨らみや変形を防ぎます。形を保つために無酸性紙か清潔な綿布を軽く詰め、湿気を逃がすためにジッパーを開けたままにしておきます。 -
週1回:「ほこり+光ケア」
軽く湿らせたマイクロファイバークロスで木目に沿って優しく拭きます。→自然乾燥させます。→大豆粒大の無色のレザークリーム(サドルソープ、ミンクオイル、コロニル1909など)を手に取り、手のひらで均一に擦り込みます。そして、革の表面に軽く叩き込むように馴染ませます。強くこすらないでください。20分ほど置いてから、きれいな布で磨きます。革の表面には非常に薄い保護膜が形成され、ほこりや軽い水滴を防ぎます。 -
こぼした場合は、すぐに拭き取ってください
雨を恐れる必要はありません。水滴がついたらすぐにティッシュで拭き取ってください。決して拭き取ってはいけません。拭き取ると汚れが毛穴に押し戻され、水染みの輪ができてしまいます。帰宅後は、直射日光やヘアドライヤーを避け、涼しく風通しの良い場所で自然乾燥させてください。シミが残っている場合は、シミの端をごく薄い中性石鹸水で軽く叩き、乾燥させてからレザークリームを薄く塗ってください。これでシミが消えることがよくあります。 -
月刊「深い休息」
30日間連続して使用すると、革の繊維が疲労してしまいます。週末にバッグを空にして、掃除とお手入れを行い、通気性の良い綿製のダストバッグ(ビニール袋は使用しないでください!)に入れて、ワードローブの真ん中の棚に立てかけて48時間「休ませる」ようにしてください。革に含まれる天然オイルが均一に再分配され、自然な輝きが戻ってきます。 -
年に一度の「専門家による健康診断」
どんなに丁寧に扱っていても、角やハンドル、金具には汗染みや酸化がつきものです。冬になる前に、専門のレザーケアショップに持ち込んで、ディープクリーニング、カラータッチアップ、色ムラの安定化、ワックスがけをしてもらうのがおすすめです。これは革製品にとって「大掛かりなメンテナンス」と言えるでしょう。バッグ本体価格の3~5%程度の費用がかかりますが、寿命を2倍に延ばすことができるため、新品を購入するよりもはるかに費用対効果が高いと言えるでしょう。
追加のヒント
- 淡い色のレザーはデニムが苦手です。初めて着用する前に、無色・防水・防汚スプレーを吹きかけると、「見えないレインコート」のような仕上がりになります。
- 金属チェーンを3M透明フィルムで包み、酸化や肩の傷を防止します。
- 保管する際は、圧力による永久的な折り目を防ぐために、袋の間に指 2 本分の隙間を空けてください。
- 香水、日焼け止め、ハンドサニタイザーなどをバッグに直接入れないでください。アルコールが革の表面を「焦がし」、後悔するような白い斑点を残す可能性があります。
革製品は古くからの友人のようなものです。毎日持ち歩き、風雨から身を守ってくれます。埃を払い、油分を補給すれば、使い込むほどに艶が増し、味わい深くなります。いわゆる「革のお手入れ」とは、まさに「大切にすること」を習慣にすることです。